
飼い猫の脱走時、闇雲に周囲を探し回ってしまう飼い主さまが見受けられますが、これはおすすめできない方法です。
なぜなら、脱走直後の猫は警戒心や興奮度が高まっており、刺激を与えることでさらに奥へ潜むことや遠くへ行ってしまうリスクが生じるためです。
脱走した飼い猫の円滑な保護を望むには、状況に適した対策を実施することが大変重要です。
本記事では、猫が脱走した際の捜索についてご説明いたします。


プライベートアイ広報部では、日々の捜索活動やペットについての有益な情報について発信を行なっています。
猫の捜索について|目次
1.飼い猫が脱走する原因について
猫は本来、好奇心旺盛で外へ出たがる生き物です。
しかし、飼い猫が突然脱走してしまうと、飼い主さまにとっては大きな不安となるでしょう。
以下に、猫が脱走にする主な原因についていくつかご紹介いたします。
縄張り意識
特にオス猫に多い傾向ですが、自らのテリトリーを守るため、野良猫に対抗しようとして外へ出ようとすることがあります。
ストレスや不安
環境の変化(引っ越し、家族構成の変化、新しいペットの導入など)は猫にとってストレスとなり、脱走に至る場合があります。
窓やドアの開閉
窓やドアのちょっとした隙間から外へ出てしてしまうことが数多くあります。 特に網戸だけの窓は注意が必要となるでしょう。
外への好奇心
猫は外の景色、鳥、虫などの動きに反応し、狩猟本能や探索心が刺激されることで、外への執着が強くなる場合があります。過去に外で自由行動を経験した猫は、その楽しさが忘れらず、再び外出しようとする傾向がよく見られます。
飼い主による不注意
玄関の出入り時に足元から素早くすり抜ける、あるいは来客対応や荷物搬入時など、飼い主が気を取られている隙に脱走する事例が散見されます。
大きな音による恐怖
雷、花火、地震、建設工事音、大声などにより強い恐怖を感じた場合、パニックに陥り脱走を試みることがあります。
加齢による認知症状
高齢猫では認知症の症状として場所の認識が困難になることがあり、帰宅ルートがわからなくなってしまうケースがあります。また、体調不良時に静かで落ち着ける環境を求めて外へ出る例も報告されています。
発情期による本能的行動
避妊・去勢手術を受けていない猫は、発情期に入ると繁殖本能が強く働き、異性を求めて外へ出ようとする衝動に駆られることがあります。

2.脱走した猫が隠れやすい場所
猫は、外に出ると普段とはまったく様子が異なる「警戒モード」に入ります。
特に脱走直後は、恐怖心や不安から本能的に身を隠す行動をとるため、すぐ近くにいるにもかかわらず、見つけにくい状況が生まれます。
以下には、実際の捜索現場での発見ケースが多い「隠れやすい場所」についてご紹介します。
家の敷地内や建物周辺
脱走直後は、遠くまで移動せずに自宅から半径50m以内にとどまっているケースがほとんどです。特に、慣れている自宅の敷地内や隣家の周辺に隠れていることも多いため、以下に記載の場所を徹底的に捜索いただくことをおすすめします。
・側溝の中
・庭木や植え込みの中
・物置や倉庫の下、隙間
・ベランダやウッドデッキの下
・停車車両の下やタイヤの隙間
・建物と塀の間の細いスペース
・エアコン室外機やガスボンベの裏
「こんな狭いところに入れるの?」と思うような場所に潜んでいることもあるため、低い位置に視線を合わせて、懐中電灯を使いながら詳細に確認することが重要です。
近隣住宅やアパート周辺
猫は身を隠せる狭い場所や暗い空間を好むため、近隣でも以下のようなポイントを重点的に探してみてください。
・階段下
・排水溝の中
・植え込みや花壇の奥
・駐輪場やカーポートの隅
・ブロック塀や基礎部分の穴
・廃材置き場やゴミ集積場の裏
・アパートやマンションの1階部分
特に集合住宅では、人目を避けられる場所や建物の隙間に潜り込んでいるケースが多いため、周囲に気を配りながら捜索を行いましょう。
高所移動が得意な猫の場合
運動能力が良く、高い場所が好きな猫は、パニックになりつつも塀の上や屋根、ベランダに登ってしまうケースがあります。
・住宅の屋根や塀
・フェンスの上
・ベランダや非常階段
・高架下
・立体駐車場
自身で捜索される飼い主さまは、高い位置に存在することに気が付かず、下の位置ばかり探してしまい、見過ごすことも少なくないため、注意が必要です。
人目に触れにくい奥まった空間
猫は「袋小路」のような奥に行き止まりがある場所を好む傾向があります。逃げ込んで奥に進んだ結果、自力で出られなくなるケースも少なくありません。
・空き家の軒下
・側溝や排水溝の中
・使われていない建物
・倉庫やガレージの奥
・工事現場の資材置き場や廃屋
周囲で「かすかな鳴き声」や「物音」を感じた場合、閉じ込められている可能性も視野に入れて捜索する必要があります。

3.飼い猫の脱走時にやるべきこと
次に、飼い主さまの方でやるべきことについてご紹介します。
適切な対応を早めに行うことで発見率を高めていくことができるでしょう。
①家の周辺を確認
脱走直後の猫は遠くまで行かず、自宅から半径50m~100m以内に潜伏しているケースが約80%という割合を占めています。 隠れそうな場所を入念に確認にしましょう。 猫は隠れていても飼い主の声に反応することがあるため、普段の呼びかけ方で静かに名前を呼んであげましょう。
② 探索範囲の優先順位
1.自宅敷地内
2.近隣(50m以内)
3.少し広げて100m圏内
【時間帯について】
・夏季の場合
早朝・夜間は人通りが少なく、猫が活動しやすく発見しやすいです。
・冬季の場合
昼間の暖かくなる時間帯に日向ぼっこしていることがよくあります。
③ 見つけても無理に追わない
自宅内では人懐っこく、飼い主様にベッタリしていた子でも、外に出ると警戒心が高まります。また、猫は目が悪いので飼い主様と認識できないことも。 見つけても、無理に追いかけ回してしまうと遠くへ逃げるリスクがあるため、その際はその場から引いて捕獲器を設置するなどの対処をしましょう。 焦らず、猫のペースに合わせることが大切です。
④家の出入り口を開けておく
猫は脱走しても、安心できる元居た場所に戻りたくなるものです。 戻ってきたときに入れるよう、玄関や窓を少し開けておくのも一つの方法です。 夜間は特に、餌や猫砂の匂いを玄関周辺に置いておくと戻ってきやすくなります。

4.飼い猫の脱走時にやってはいけないこと
誤った方法で捜索を行うと、猫がさらに遠くへ逃げることや、保護が難航することがあります。
ここでは、飼い猫の脱走時に避けるべき行動を解説いたします。
猫を追いかける
猫が脱走してしまったとき、最も多い間違いは、見つけた瞬間に無理に追いかけてしまうことです。
【NG行動】
✖︎ 猫が逃げているのに追いかけ回す
✖︎ 猫が目の前に現れたときに追いかける
猫が反応して近づいてきた場合でも、急に動かず、落ち着いて行動することが重要です。 静かに声をかけながら、猫のペースで近づいていくようにしましょう。
大声で叫ぶこと
飼い主さまが名前を叫んで猫を探すことはよくありますが、これは猫にとって非常にストレスとなります。 驚いて、さらに隠れるか、遠くに逃げてしまう恐れがあります。
【NG行動】
✖︎ 必死に呼びながら探す
✖︎ 複数人で話しながら探す
猫は飼い主の声には反応することがありますが、普段通りの落ち着いた声色で呼ぶのが最も効果的です。
無計画に探し回ること
飼い主さまが名前を叫んで猫を探すことはよくありますが、これは猫にとって非常にストレスとなります。 驚いて、さらに隠れるか、遠くに逃げてしまう恐れがあります。
【NG行動】
✖︎ 必死に呼びながら探す
✖︎ 複数人で話しながら探す
猫は飼い主の声には反応することがありますが、普段通りの落ち着いた声色で呼ぶのが最も効果的です。
独自の方法で捜索すること
猫が脱走してしまうと、なんとかしなければと焦ってしまうことがありますが、専門家や保護猫団体のアドバイスを無視して独自の方法で無理に捜索を続けることは危険です。 猫捜索のプロや地域の保護猫団体には、猫の行動に関する知識と経験があるため、アドバイスを求めると発見保護の確率が高まるでしょう。
【NG行動】
✖︎ 自分の直感だけで捜索範囲を広げる
✖︎ 専門家のアドバイスを無視して捜索する
✖︎ 捕獲方法や注意点などのアドバイスを無視
プロの猫探偵や地域の保護猫団体を活用することで、無駄な時間や労力を減らし、効率的に猫を保護できる可能性が高くなります。 迷子猫を無事に保護するためには、他者の協力を得ることが大切です。

5.プライベートアイのペット捜索について
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6.飼い猫が脱走しお困りの方はプライベートアイへ
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